~小話~
長野と山梨の県境、諏訪郡富士見町あたりの2~3Km範囲に井戸尻遺跡群があります。その一角、小高い丘の上の井戸尻考古館は 前方に甲斐駒ケ岳や鳳三山(ほうおうさんざん)、左手に富士を望む景勝の地に建っています。
館内には手ひねりとはとても思えないような素晴らしい縄文土器が整然と陳列されており圧巻です。
また、館を下ると、昔も今も湧水が満ちあふれ、人々はこの沢に添って生活していたのでしょう。
写真のハスの花はここで撮影した埼玉蓮(さきたまはす)です。7~8月に花が咲き、花びらが落ちると蜂須となり、中には種が入っていて、乾燥するとカラコロと音がします。この種は昔から不老長寿の薬として珍重されています。茶懐石では炉開きや初釜の箸洗いに使ったりします。
※蓮根は浜松市西区でも取れますが、茨城県土浦市が有名です。
蓮根には10個ぐらいの穴があいていることから「見通しが良いから食べなさい」と母に言われたものです。
現在も縁起物として、おせち料理や秋祭りの御馳走など慶事に使用されています。 |