イカの町はリマから南に260Kmほどのところにあります。アメリカ大陸を縦に貫くパンアメリカンハイウエイを4時間走りました。ハイウエイを外れて、2箇所のゲートをくぐりホテルに着いたのは夜11時を回っていました。
部屋に案内され、バスタブにたっぷり湯を張り、長旅の疲れを癒しました。
翌朝、美しいホテルの庭を散歩しびっくりしました。ホテルだけが豊な緑と水に恵まれた、砂漠のなかだったのです。「夕べはあんなに水を使ってしまって。・・」
ペルーはアンデスの雪解け水を運ぶ14筋の川に2800万人の 生活を託しているのです。国を挙 げての緑化事業と、温暖化による 雪不足から来る砂漠化のせめぎあ いは、どこでもみることができました。
ナスカの地上絵見物には、イカの小さな飛行場からセスナに乗って出かけます。荒れた大地の上に描かれた幾筋もの涸れ川の跡を見ながら30分ほどでナスカ平原に着きました。
宇宙人
ペリカン
さる
いぬ
て
樹
はちどり
と説明があるのですが、右に左に旋回を続ける飛行にだんだん血の気が引いていくのを感じました。ただただ、あの平原に降り立ち、自分の足であの大地を踏みしめたいと思っていました。いろいろな国の旅人12名が乗り合わせたのですが、帰り道はみな口数も少なく、ゲロ袋片手に必死でした。
誰が1500年も前にこんな大きな地上絵を書いたのかなどは、おいおいゆっくり考えることにします。ただ「私は見た。」これだけで満足でした。早く地上に降りたいのです。
あすは、クスコの観光をします。
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