野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています」

※以前の作品はこちらから
 
 
   
曇天を恨むがごとし花芙蓉
曇天を恨むがごとし花芙蓉

花芙蓉

今年は気候が不順で、意外と長梅雨で した。そろそろ梅雨明けかと思われる 頃咲いた芙蓉も、今ひとつぱっと開き ません。
私の気持ちを花に託してみました。

  2016/7/22

   
色模様夏着にしたきバンマツリ
色模様夏着にしたきバンマツリ

バンマツリ

お向かいの垣根に咲いていた薄水色の花です。
花の涼し気な色と模様を見て、こんな生地で夏着を作ってみたいなと思いました。

2016/7/29

   
初朝顔二つ並んで咲きにけり
初朝顔二つ並んで咲きにけり

初朝顔

今年は朝顔の種まきが大幅に遅れて、この朝、待ちに待った朝顔がやっと咲きました。
濃い紫の朝顔が並んで咲いた時の感動 を句にしました。

2016/8/1

   
鬼百合や検診帰りの道の辺に
鬼百合や検診帰りの道の辺に

鬼百合

一年に一度、市の無料検診があり、私も掛かり付けの医院で受けました。
結果はすぐには分かりません。ちょっと不安を抱えた帰り道に出会った鬼百合です。

2016/8/2

   
向日葵や遠くて近きオリンピック
向日葵や遠くて近きオリンピック

向日葵

畑に一本の大きな向日葵が、元気いっ ぱい空に伸びています。
仰ぎ見る空は遠くオリンピック開催地 のリオまでつながっているはずです。 折しもテレビでは若人の祭典の様子が 刻々と流れてきてオリンピックが本当 に身近に感じられます。 

2016/8/7

   
夏の夜のひとときの夢月下美人

月下美人

つぼみの膨れ具合から今夜か明日かと その開花を待っていました。
とうとう咲きました。
眠い目をこすりながら見守ったのです が、宵に開きはじめ日付が変わる頃に 満開となり香りも最高潮!
朝には萎んだ姿となっていました。 まさに真夏の夜の夢です。

2016/8/8