野平 美紗子(11回)
「私はデジカメを手に近所を散歩しながら俳句を作っています。」

※以前の作品はこちらから
 
 
   
爽やかや渓谷に座す稚児大師
爽やかや渓谷に座す稚児大師

稚児大師

北高校11回卒業の同級生十数人で、東京都区内唯一の渓谷と云われている等々力渓谷へ行ってきました。そこは深さ10メートル程で、降りると渓谷至る所から水が湧き、樹林が鬱蒼と繁り、しばし地上の暑さを忘れました。
その一角にあった弘法大師5歳の時の坐像です。
今の子の幸いを祈ってきました。

 

12/9/14


   
目の前に枝垂れてきたる萩の花
目の前に枝垂れてきたる萩の花

萩の花

秩父路を歩き、秋の七草のお寺七つのうちの四つを巡ってきました。
最初に行ったのが萩の寺(洞昌院)。
寺の裏側を登るといろいろな種類の萩が集められ、白萩、紅萩が咲いていました。
黄萩は5月頃咲くとのこと。
お弁当を食べた時目の前に枝垂れてきた葉の丸い紅萩です。

12/9/24

   
秩父路の空の青さや桔梗寺
秩父路の空の青さや桔梗寺

桔梗寺

二番目に着いたのは桔梗寺(多宝寺)。
普通の青紫のほか白い桔梗も咲いてい
ました。
お寺にお参りすると、夏目漱石の句がありました。
「仏性は白き桔梗にこそあらめ」
私にはその日の空の青さもまた印象的でした。

12/9/24

   
その中に頭花の青き藤袴
その中に頭花の青き藤袴

あおいろ藤袴

三番目に訪れたのが藤袴の寺(法善寺)。
ほとんどの藤袴は色があるような無いようなぼやけた花ですが、その中に「あおいろ藤袴」と名札が付いたものがあり、目を引きました。

12/9/24

   
黄の中に埋没したる男郎花
黄の中に埋没したる男郎花

男郎花(おとこえし)

四番目が女郎花(おみなえし)の寺(真性寺)。
お寺の前に女郎花の鮮やかな黄色い花が群生していました。
良く見るとその片隅に、白い同じような花が、黄色に圧倒された状態で咲いていました。
それが男郎花でした。

12/9/24

   
赤蕎麦の花を横切る列車かな
赤蕎麦の花を横切る列車かな

赤蕎麦の花

最近、赤蕎麦の花が見頃というニュースがありました。
もう5年前になりますが、埼玉県の南栗橋駅の近くで見た赤蕎麦の花畑を思い出しました。
現在も同じような状態かなと思います。
秋晴れの下、花畑の向こうを鉄道が横切っています。

07/10/17