山中圭子(23回)

編集・販売 (財)浜松観光コンベンションビューロー
       JR浜松駅北口・フォルテ2F  TEL.053-458-0011
       「遠州・浜松 方言集」定価100円


先日の役員会の時、すべての議事も雑談も終わりかけた頃、6回生の伊藤英子さんが「ちょっと、お時間をいただいてよろしいでしょうか」と遠慮がちにおっしゃいました。もちろん、なんでもOKです。

伊藤さんが配り始めたのか「遠州・浜松 方言集」でした。(財)浜松観光コンベンションビューロー編集で、駅前のフォルテに行かれたおりに「おもしろそうだから」と持参してくださったものです。
同じような「遠州の方言」が二部構成で収録されていて、はてな? と感じたら、方言を集めた方が違うためだとわかりました。初めは京浜金属工業(株)の飯村社長、2回目が(株)スーパーいしはらの石原社長が制作されてものだそうです。

一斉に方言集を読み、すぐさま、その話題で盛り上がりました。
たった20ページぐらいの小冊子なんですが、「これって方言だったのぉ!」という驚きや、「こんな言葉使わないよねぇ…」という独り言に「今じゃあまり使わないけど、ウチのおばあちゃんは使うわよ」とすぐさま応える方もいて、みんなで「へぇ~ッ!」。それこそワイワイと大騒ぎでした。

浜松で暮らしていると気づかないのが方言です。大学へ進学した時など他所で暮らして初めて方言だと気づいたという体験談も次々に飛び出しました。
たとえば「ぶしょったい=みっともない」。「ばかでかい」も方言。
「しちめんどう=面倒くさい」「しょっぱい=塩辛い」「すっぽかす=おいてきぼりをくらわす」「とんでけ=走っていけ」「ふかす=蒸す」「わるさ=いたずら」「おっかない=恐い」「おしゃま=早熟」「はくせっこ=落雁」などなど、エッ、これも方言なの? という言葉がいっぱいありました。

「目があらあらする=目に異物感がある」がないね・・・など、未収録の方言にも気づき、また盛り上がりました。伊藤さんのお心遣いのおかげで、浜松というジモチー文化を改めて再認識した楽しい日になりました。