平成24年2月12日(日)、「浮世絵の魅力を知る(講師:24回 幡鎌さち江)」と題した小行事が、浜松天神蔵にて開催され、冬の寒さにもかかわらず約35名と多くの皆様の御参加を頂き、ありがとうございました。 では、先ず、参加者の皆様の声を、御紹介致します。
☆日本が世界に誇る浮世絵、今日は改めて、その魅力を教えて頂いて、楽しい、美味しい一時でした。(甘酒!)
線の美しさ、色合、質感、奥行・・・当時の空気感や職人の意気が感じられました。お話もわかりやすく、参加して良かったと思います。・・・・ただ、学年によって、広報がされなかったのが残念です。せっかく素晴らしい会なのですから・・・!(30回)
☆本日は、貴重な作品を拝見させて頂き、ありがとうございました。また珍しい版木なども解説付きで見せて頂き、細かいテクニックなども分かり、浮世絵は日本の誇れる文化だったんだと思いました。(14回)
☆浮世絵をこんな近くで見たのは初めてで、詳しい説明でとても興味深くうかがいました。
お茶とケーキもおいしく、酒蔵見学もいい経験でした。(32回)

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小行事当日、展示された浮世絵は、歌麿13点(「絵本百千鳥」、美人画など)、広重20点(「魚づくし」、「花鳥風月」、「雪・月・花」など風景画)、写楽6点(役者画)、版木1組でした。それでは、当日、参加できなかった方のために、浮世絵解説のほんの一部を御紹介します。  


@ 団扇をもつ おひさ

「歌麿名作撰」(悠々洞出版)より
『団扇をもつ おひさ(蔦屋版)


 こちらの浮世絵は、両国薬研掘の「巻きせんべい屋・高島屋の看板娘おひさ」がモデルです。顔全体が整いクールな美しさの「難波屋おきた」と共に、初々しく愛らしい顔立ちの「おひさ」は寛政の代表的美人のひとりです。当時、江戸で彼女たちの浮世絵は、ブロマイド的人気で飛ぶように売れたといわれています。
 「雲母摺り(きらずり)」の背景に浮かび上がる「おひさ」の団扇の模様、着物の絣や帯などが、なんともいえない立体感をかもし出しています。また、髪の毛の1本1本、生え際の産毛まで細密に描写され、女性の美を感じさせます。
右の歌麿の名前の上のマークは、版元「蔦屋(つたや)」のもので、2番目に紹介した「難波屋おきた」と同じ版元です。蔦屋の手になる浮世絵は、それまでにない様々な技法を駆使して、女性の理想像や役者の個性を、品格をもって表現する歌麿や写楽の才能を、あますところなく引き出し、浮世絵の芸術性を高めました。

 次に歌麿の美人画の飛躍の源となった細微をきわめた狂歌を添えた花鳥画を御紹介します。歌麿の才能を見出し、その才能を開花させたのは、版元・蔦屋重三郎の力によるものです。当初、天明後期から寛政初期にかけての時期に刊行された、「天明歌壇」を代表する狂歌人と歌麿の組み合わせは見事に成功し、美人画の大成へとつながっていきます。
虫・貝・鳥の三部作である「画本虫撰」「潮干のつと」「百千鳥」の細微を極めた写実描写は、現在でも再現が不可能とされてきましたが、昭和の名人といわれた彫師・摺り師の努力によって「百千鳥」の復元が可能となりました。「百千鳥」は上野七日市前田侯の医師であった狂歌人、奇々羅金鶏(赤松金鶏)が序文を書き、30種類の鳥が描かれています。そして、それぞれに朱楽菅江、宿屋飯盛など、そうそうたる狂歌人の狂歌が添えられています。なお「百千鳥」は寛政2年(1790年)ごろの作品で、描かれている鳥の生態は、一瞬の動きを捉え、実に生き生きと描写されています。後の歌麿の美人画への飛躍の源は、「この類稀なる観察眼と緻密な手法の裏づけ」があってこそ成り立つもので、「百千鳥」の意義はそこにあります。
また、綿密な筆致に絵の具を使わず、カラ押しで線をつける「空摺り」や「無線摺り」などの特殊技法を効果的に使用しています。画中に描かれている草木との調和も見事で、自然の中の動物と植物の混然一体となった美観は、歌麿30代中頃のすぐれた手腕が伺える名品です。 では、「百千鳥」を御紹介しましょう。

 

歌麿『絵本 百千鳥』(悠々洞出版)より『鶏、頬白』

 まず、鶏とホウジロが描かれた作品です。
 雌雄2羽の鶏が重なった遠近感と一本一本丹念に描かれた羽毛の描写。朝顔の添え木にとまったホオジロの構図と朝顔の紫と葉の緑が印象的で、この作品に品を添えています。
 鶏の右に添えられた狂歌は、日本橋小伝馬町で旅宿を営んでいたという石川雅望こと、宿屋飯盛の作です。彼は、国学にも通じ、狂歌は四方赤良の門人で四天王といわれ、昔、教科書で習ったことをご記憶の方もいらっしゃると思います。 歌は、/span>

「鶏」           宿屋飯盛

以上、当日の小行事の雰囲気の一端をお届けできたら幸いです。

 


平成23年6月19日(日)北高同窓会館にて 新制32回栗林智子さんを講師に迎えて、 北アメリカ25年の興味溢れる生活をお話していただきました。 
参加者70名、いつもならしらはぎ会企画と言えば女性ばかり・・・でもこの日は男性や学生の姿も見受けられ、講師のユーモラスな口調に終始楽しい雰囲気でした。 さて、ここでは栗林さんの「北高訪問、講演会の感想」を伺いました。
講演会に先立ち6月15日には在校生25名と放課後に座談会を設けました。

私が在校していた頃よりだいぶおとなしくなったような気がしましたが、最初ちょっとモジモジしたあとで質問はちゃんと出てきました。
今年の夏オーストラリアにホームステイで行く予定でその準備にどんなことをしたらよいのか、というような現実的な質問もあり、また自分の思っていることを日本語で言うのになかなかよい表現が見つけられないのだがどうしたらよいか、というような知的な質問もあり、私も考えさせられることが多くて勉強になりました。
(ちなみに前者への回答は、日本のことをちゃんと話せるようにそれなりの知識をつけ、英語の表現を考えておくこと、また向こうのことも勉強して質問できるようにしておくこと、折り紙とかあやとりとか子供とできるような遊びを覚えていくこと、料理の一つくらいできるようにしておくことなどで、後者へのお薦めはちゃんとした日本語で書かれた本や新聞などを読むこと、でした。)
全員女子高生だったので、男子はどんな感じなのかな〜と思ったことと、昔ながらの制服を着ているのが、懐かしいやら気の毒やらでした。
(女子の制服改善委員会、覚えていますか? 私も委員として参加させてもらいました!でも、力足らず...)
あと、日本とアメリカの文化的な違いを検討したのも面白かったです。

19日のしらはぎ会主催の講演会では、自分のこの25年間の経験をまとめさせてもらって、いい区切りになったと思っています。
最近アメリカでは教育関係に問題が多く、州立大学でも予算を切られることが続いていて、この状況でずっと教え続けられるか、自問することがしょっちゅうですから。
講演会のために作ったパワーポイントはかなり単純で大学のキャンパスの写真が主でしたが、それでも少しは役立ったようです。
皆さん、暑い中よく我慢して聞いてくださいました。(日本人って我慢強いですね〜)
講演後の質問で印象的だったのは、日本の小学校への英語教育導入をどう思うか、というものでした。
その際は上手く答えられなかったかもしれませんが、やはり英語がしゃべれるようになる学校教育は昔と変わらず気になるところなのだ、とわかりました。
私としては日本人全員が英語をしゃべれるようにならなくてもよいと思うのですが、やはり仕事などで海外に出てコミュニケーションができないと残念ですよね。
それにはまず自分の仕事に自信を持つことと、少しぐらいの間違いは気にしないこと、でしょうか。

栗林さん、お忙しい中本当にありがとうございました。



大人のための社会見学 in 静岡

平成23年4月23日(土)「大人のための社会科見学in静岡」として、昨年国宝に指定された久能山東照宮見学に行ってきました。あいにくの雨模様の一日でしたが、7回生から38回生までの40数名が、年齢の差を越えて、楽しい時を過ごすことができました。 昼食は、幹事の一人が女将と知り合いというご縁で、お庭の緑が大層綺麗な老舗の「待月楼」で「とろろ定食」をいただきました。大きなすり鉢のとろろを目にした皆さんは、いかんなく健啖ぶりを発揮されていました。 ロープウエイに乗る頃には、雨も一層激しくなりましたが、かえって木の緑が引き立っていたように思います。

・ 久しぶりにしらはぎ会の旅行に参加しましたが、とても楽しかったです。懐かしい先輩や後輩と楽しくおしゃべりができ、今まで知らなかった方達とも同窓生のよしみで会話ができました。
14回生

・ 何の義務も制約もなく、それぞれがそれぞれの楽しみ方をもって、しかも、共通の楽しみを感じるこの旅行 ありそうでない貴重な存在だと思います。気負いのない自然体が好きです。
15回生

・ 雨でしたが、久しぶりに同級生と楽しく過ごすことができました。明日からの生活に活力を与えてくれそうで、嬉しいです。
16回生

・ ウン十年ぶりでロープウエイに乗りました。東照宮の石段は結構高くて、良い運動になりました。
29回生

・ あいにくの天気でしたが、日常を忘れて懐かしい友達と話たり、美味しい食事をいただくことで、ストレス解消になりました。特に素晴らしいお庭と伝統ある建物を拝見しながらの「待月楼」での食事は大変満足しました。
29回生

・ 初めて参加しました。食事も大変おいしく、先輩方のお話も興味深く聞かせていただきました。思い出に残る日帰り旅行になりました。
37回生


ステンドグラスフットライトの魅力

平成22年10月24日(日) 西区 入野町の「ガラスファーム中野」 工房にて、ステンドグラス・ライト教室が開かれました。 講師の24回中野美佐子さんとご主人の指導のもと、約20名 の受講生達が、普段あまり経験することのないハンダづけに、 無心に取り組みました。 今回製作したのは、ほのかな明かりが、廊下の足元灯や寝室の 常夜灯に最適な物です。様々なカラーが組み合わされた、 ステンドグラスの魅力を手軽に楽しむことができる作品が 出来上がりました。


 
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